スパイの妻

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  地元の映画館、電気館(dennkikann)。コロナ禍で苦戦中である。大手の配給に載らない名作を上映する、応援したい映画館である。
 文化の灯を消してはいけないと、電気館の催しに勤めて参加していた。しかし、思わぬ事態が起きて映画館はまともにコロナの標的になったのである。
 蜜を避けるため、観客席は一列あけたり、満員は最初から排除している。それでは経営は成り立つはずもない。ささやかであるが、チケットを購入して観客席に座るしかない。
 なんだかんだ言ったが、「スパイの妻」を観に行くことにした。映画を観ることぐらいしか、市内の繁華街に行くことはない。
 郡部に暮らしていては、刺激がない。いきいきして、活発な街に触れるだけで、生きる勇気が出てくる。たまには流行のファッションや都会の雰囲気に身を委ねるのもいいものである。
 「スパイの妻」の感想だが、人間の愛と、戦争の理不尽さ、身に迫る問題を描いた力作であった。自由が全てである。自由はかけがえないものであると考えを新たにした。