僕は君と道行きする

 妻を亡くした元新聞記者の連載が始まった。タイトルが、「僕は君と道行きする」。元新聞記者は私と同じ年で、いやが上にも興味が湧く。妻を亡くした悲しみを元新聞記者はどのように考えたり、乗り越えていくのか興味は尽きない。

 私の連れ合いは68歳で旅立ったが、元新聞記者の妻は71歳で天国に旅立っている。連れ合いの死因はガンであったが、元新部記者の妻は呼吸不全と肺炎だったと述べている。

 私は祖父、祖母、父母の臨終の場に立ち会っている。連れ合いの臨終の席名立ち会ったが、今までとは比べものにならない濃厚な別れであった。

 緩和ケア病棟に入院して命の期限を告げられた時、私は泣き崩れてしまった。一番つらいはずの、連れ合いに励まされる始末であった。

 子供たちに見守られ、48年間暮らしを共にした私に見守られ、妻は穏やかな顔で天国に旅立って行った。私は連れ合いの、穏やかな顔で天国に旅立って行ったことで、やるだけやったと後悔はない。

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