4人だけの同級会

 中学時代のたった4人の同級会を、I宅で行った。今までは何の交流がないのに、会った途端飛、我先に口角泡を飛すのに時間はかからなかった。

 Fは、ずっと地元に残って、地方自治に貢献している。役場を退職後、積極的に区長を務めたり、福祉で活躍している。

 IKは、検察官の仕事を全うし、退職前には地元紙に取り上げられたり、素晴らしい活躍で勤めあげている。

 I.Iは、超エリートの道に進んだが志半ばで、体を悪くし、長期にわたり入院していた。彼の残念さを思うと、同情に耐えないが、これも人生である。

 超難関校に彼と受験したが、彼は合格して私は落ちた。悔しかったが、彼の将来が輝かしいものになることを祈った。

 それに私、私は鳴かず飛ばずの人生だったが、幸せな家族と、立派に成長した子供たちが、私の誇りでもある。

 4人は人生の黄昏にさしかかっているが、それぞれ今までの人生に満足している様子が伺える。人生には決まった航路などあるはずがない。

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