先日、私の故郷山都町に行って来た。故郷には高速道路が開通して20分で到達して身近になった。
私は一度は高速を利用したが、目の視野が狭くなってそれ以来、在来線の曲がりくねった道をのんびり行っている。
途中、山は荒れ放題、耕作放棄地はそこらしこ広がっている。実家も零細農家であったが、両親、兄夫婦が健在の時、山は手入れされており、田畑はきれいに整地されていた。
ところが、後継ぎがいない、見るに堪えない荒れた実家の、田、畑、山の風景が広がっていた。コメも野菜も作り手がいない。是は山都町全体の問題でもある。
国会論戦で、農家の担い手問題が取りざたされている。食料自給率はカロリーベースで38%で、食糧安保の面でも問題視され警鐘を鳴らしている。
スーパーの食料品売り場では、商品が所狭しと並んでいる。自給率38%、食料不足が到来するとは思えない。山都町は錆びれ、菊陽町は賑わい、複雑である。