蒲島県政16年

 熊本県の蒲島知事は4月15日任期満了を迎える。先月、後継の知事が誕生している。良くも悪くも熊本県政を16年間になってきたことは間違いない。
自伝を読むと、中学校から落ちこぼれで、勉強は苦手であったとこぼしている。落ちこぼれから、ハバード大学を卒業して東京大学、大学院の教授に上り詰めたことは素直に素晴らしい。

 今太閤と呼ばれる所以である。知事に当選して給料は半額、ボーナスも返上して庶民派知事として好感が持てた。
ところが2期目から、公約を返上して普通に戻った。人気取りにしか思えない。給料は自分の仕事の対価だから返上することはパーホーマンスにしか私には思えない。

 今年の3月の県知事選挙では知事は、「わたしは特定の候補者を応援することはない」、「県民党です」と大見えを切つた舌の根も乾かない内、自民党公明党推薦木村候補の支持に舵を切った。
「木村候補が苦戦しています。どうか木村候補に一票お願いします」と蒲島知事の声で投票依頼の電話がかかって来た。なり振りかまわず、地に落ちた選挙戦である。情けない。