年末雑感

 「ピンポーン」、チャイムが鳴った。家事が一段落してコーヒータイム、くつろいでいた。今の時間誰だろうか?年末何かと物騒な世の中、慎重になっている。
「どちら様でしょうか」、「自治会からです」。自治会を語る人物がいるかも知れないとまでは、私は疑い深くない。玄関を開けると、「自治会活動でお伺いしました」、民生委員と会長が神妙に立たれていた。

 「一人暮らしの方に、正月の差し入れに」。正月のしめ飾り、冷凍の赤飯、甘酒、「正月の足しにしてください」。貰うから言う訳でないが、思いやりのある行事である。
押し売りと間違えて素っ気ない応対して恥じ入るばかりである。一人暮らしを見守り、何か困ったことはないかと、見回りにいらっしゃったのであろう。
 
 政界は政治資金の不記載、裏金、不祥事で国民はあきれ返っている。他方、末端の国民は真面目に仕事をしている。一軒一軒正月を迎えられるか、心配している。
平和な暮らしができる日本に有難いと思いながら、民生委員、会長さんをいつまでも見送り続けた。皆さんの幸運を祈りたい。