爆発

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 岡本太郎は、「芸術は爆発である」。文化の日、県立美術館別館に高校美術展を観に行ったが、高校生の美術、工芸に興味がある訳でなく、外の美術展と間違って来てしまったのだ。
 慌て者の私はよく調べもせずやって来てしまった。悔しいやら、情けないやら自分自身が嫌になってしまう。
 折角来たのだから、このまま帰るような軟な精神でない。何かを得ないでどうするの精神で、高校生の心、魂を覗いて帰ることにした。
 技術的にはまだ未熟的な面が見受けられるが、才能がキラリ光る作品も少なくなかった。私の心を揺さぶったのは、若い青春の爆発が感じられることだった。
 作品から、ほとばしるエネルギーが画面にしっかり表現できている。技巧はともかく若さは人々の心を打つ。若さは特権である。
 絵や工芸は、映画や小説、音楽にはない感動がある。自宅に帰って感動が全身を覆う事である。ゆっくり、ゆっくり心の満足が得られることである。