往生際

 

 

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 世の中には潮時というものがある。いい意味にも、悪い意味にも使える。出所進退をわきまえ自ら決断する、反して先延ばしする、大まかに言えば二通りある。
 池袋暴走の被告は国の工業技術のトップを務めた人物である。横断歩道を自転車で渡っていた、何の過失もない母、それに頑是ない娘を死亡させた。
 被告は今までの経歴を逆手に取り、車の構造に問題があると、責任逃れをしている。ブレーキとアクセルを踏み間違えたのは明らかである。
 90歳の高齢で、運動能力、認知能力は誰で衰える、テレビの画面を通じて見ても明らかである。
 重大事故を起こす前に、免許証返納、運転を止めるべきで、潮時である。被告は、過失の有無を争うべきでなく、死亡した母子の命と向き合ってほしい。
 高齢の被告は抗弁するでなく、亡くなった母子、遺族にしっかり謝ることである。潮時を誤ると、今までの経歴や誇りが無くなってしまう。