路地裏ご利益巡り

  散策コース下見の出発が遅れ、日奈久温泉に着いたのは正午すぎていた。熊本市から60Kmはなれている日奈久温泉散策には遅すぎる出発である。

 (1)、600年の散歩道コース (2)、時代が残すお宿めぐりコース (3)、ふく福めぐりコース

 私は3番の、ふく福めぐりコースをTさんと担当することになった。街角に住む日奈久の神様たち、14体を探して回ることだ。

 この日は、天気よすぎて路地裏を回るには暑すぎる。神様14体の位置を示す地図はあるものの、あっちに行ったりこっちをウロウロ、簡単に終えて、日奈久温泉を楽しむ目算はくるってしまった。

 目の神様、歯の神様、手足の神様、それに失くし物の神様等々、じつにユニークな神様揃いである。

 日奈久温泉の人々の生活が信仰によってより豊かなっている現場をこの目で確かめることが出来た。文化は日々の暮らしに根付くことで、仰々しいものでない。

 日奈久温泉は県下の名湯であり、そこには素晴らしい暮らしと文化が残っている。

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