敗戦記念日

 8月15日、敗戦記念日と私は思っているが、新聞やテレビは終戦記念日と統一している。ある評論家が「敗戦記念日は自虐的でよろしくない」とおっしゃる。
私も自虐的歴史観には賛成しかねるが、こと戦争に関しては歴史を直視すべきである。あいまいな言い回しでは、また戦争に突入する。

 戦争は絶対繰り返してはならない。戦争を美化したり煽ったりする状況は、絶対許してはならない。日本は戦争に負けたのだ。
戦争に負けたことを、認めることから始めるべきだ。戦争が終わったのでなく、負けたのである。あいまいなことは許されない。

 愚かな戦争を2度と繰り返さないためにも、戦争の愚かさを自覚するべきである。長崎も広島も戦後79年も経って戦争の傷は癒えていないのである。
敗戦記念日にあたって、戦争が世界各地で起こっているが、日本が先頭に立って戦争の悲劇を訴えるべきである。