超写実

 梅雨末期、大雨警報、注意報がスマホから発せられている。アウトドア派の私はストレスが溜まってくる。スマホがけたたましく線状降水帯の来襲を報せ、注意を促している。
アウトドアがだめなら、インドアがある。今日から県立美術館本館で、「超写実」展が開催されると熊日に載っていた。

 絵画鑑賞は久しぶりだ。私は、小学生時代から、写生大会で入賞していた。中学時代、美術の先生からダムの絵を褒められ、掲示板に貼られた。
教師に絵の描き方を指導され、絵に対する興味が湧いてきた。将来美術の世界に進もうと本気で思ったりした。絵画鑑賞は好きであるが、職業としては経済の方を選択した。

 熱心な絵のフアンは大雨などものともしない。大勢の観客が超写実の絵に見とれていた。私は超写実の絵を見て、人間技とは思えない素晴らしいものだった。
美術館を出るとき、大きな感動が込み上げてきた。良いものは良い!!頬に触れる風は、またいらっしゃいと呼びかけているようだった。