さくら開花宣言

 熊本地方気象台は23日桜の開花を発表した。今年は暖冬にも関わらず、平年より4日遅く開花した。暖かいから早く咲くとは限らない。
さくらは生きものだ。冬の十分な寒さで目を覚まし、開花への準備を始める。今年は暖冬で開花の準備が遅れたのである。

 芽出しの雨、暖冬だけでは、桜は開花に至らないのである。さくらは、人間と同じように成長するのに辛苦を与えなければ一人前にならない。
熊やさくらなど、冬眠動植物は、周りが暖かくなれば、目を覚まし穴から出てくるが、さくらは反対に寒さの刺激を与えると開花が早まる。

 植物や動物が、春に冬眠から覚めることを、「冬眠打破」という。人間は年から年中忙しく動き回っている。朝起きて夜寝るまであくせく働いている。
たまには、半年間ゆっくり冬眠したいものである。温泉に長逗留したいものである。狭い日本そんなに働いてどうする。