喜寿

 昨日のマージャンはついていなかった。リーチをかけたがことごとく後出しリーチにやられた。リーチをかけるとその後手組は変えられないのは当然だが、負け続けた。ついていなかった。
マージャン途中スマホが振動した。マージャンしている最中はスマホには出ないことにしている。名前だけ確認すると同級生F君からである。

 マージャンに負けて、重い足取りで、玄関を開けると寒い部屋が待っている。食事の前に、Fからの電話に返信しなければならない。Fから電話がある事はめったにない。私から連絡することがもっぱらだ。
「さっきはごめんね」、「いいよ」と会話が始まった。「来年は喜寿、同級会を開くよ」。我々も来年は77歳、喜寿である。すでに鬼籍に入った同級生も少なくない。

 「有志が集まって最後の同級会をすることに決まった」。「喜寿同級会で、同級会の集まりは最後にする、だからなるだけ、多くの同級生に参加してもらいたい」と協力の依頼である。
特に女子の参加者が少ない。最後の同級会、「知り合いの女子に声掛けして参加を促してくれ」との要請であった。
同級生の女子との交流は全くない。役に立つことは出来ないが、昔に帰りたい気持ちはある。