絶対絶命

 コロナ禍で自由気ままに振舞ってきた。映画館に行くし、山登り、料理教室、麻雀等々、人混みも厭わなかった。コロナに感染しなかったのが不思議だ。
しかし、今回は違う。鼻水は出るし、咳がひどく夜中に何回も咳き込み、、その度に起き、寝不足になり頭がすっきりしない。ボーっとして気分が悪い。
 
 巷で囁かれているコロナの症状である。絶体絶命!!間違いない。こんな時、悪い方に、悪い方に考えるのが一人暮らしの習性である。2類から5類になったとしても、コロナはコロナである。
「紙の保険証でなくマイナンバーカードを使ってみるか」、パニックの精神状態でうろたえていたが、、妙なところで落ち着いて、いた。
 
 掛かりつけ医の受付嬢に話したら、有無を言わさず個室に連行された。「困ります、事前に連絡下さい」。「言い忘れましたが熱はありません」。コロナ患者と決めつけている。
鼻をいじくられ、くしゃみを我慢して検査を終えた。「検査の結果コロナ菌は見当たりません」。1週間は缶詰生活を覚悟していたが、今夜は祝杯を上げよう。