母の日

今日は母の日である。母の事を説明するなら、とにかく「やさしい」「あわて者」「働き者」「おしゃべり」であった。
私がおしゃべりなのは母からの遺伝である。登校する前、「遅刻するな」「友達とは仲良くしろ」「弁当は残すな」、と次から次絵と速射砲のようにまくし立てる。

小学校までは大人しく聞いていたが、母のせいで反抗期は始まったのだ。速射砲のごとくまくし立てられる言葉に全てに気に障る。今ではなつかしい。
小学5年生の時、母から相撲を持ちかけられた。母と相撲で勝負するなんて、思いもよらぬことで、戸惑いがあったが、強い所を見せようと手加減する気はなかった。

五分五分の勝負であったが、相撲には自信があった私が最後は技をかけ投げ飛ばした。投げ飛ばした時、打ちどころが悪かったのか、母は腰を痛めて当分の間仕事を休む羽目になった。
もう少し手加減してすればよかったと、気の毒に思った。口うるさい母、相撲で投げ飛ばした時の母の顔、小さい時のエピソードはほろ苦い。