渡辺京二遺した言葉

昼休み息抜きにNHKののど自慢をなんとなく観ていた。観たいから観ていたのでなくバックミュージックのような、観ても観なくてもどうでもよい感じだ。
のど自慢終わってチャンネルを切ろうとしたら、「渡辺京二の遺した言葉」のタイトルが目に入った。先日亡くなったばかりで、熊本在住の近代思想家である。

偶然にも渡辺京二さんの事を知るチャンスを得た。番組は渡辺さんの生涯を詳しく紹介したドキュメンタリーである。
渡辺さんの言葉を一言も聞き漏らすまいと真剣に画面に集中した。旧制五高校在学中結核を患ったが、28歳で法政大学を卒業した苦労人である。

最終的には母親の実家のある熊本で過ごすことになった。テレビで映る渡辺さんは、鋭い文章の切れ味のある作家のイメージとは違い好々爺の風貌である。
渡辺さんの言いたい事はたくさん聞いたが、メモした訳でなく、思い出せない。「庶民の中に真実がある」と私は受け取った。