うろんころん

美里の田舎道を散策する。歩きながら話したり、地元の人と触れ合ったりゆったり時間が過ぎる。田舎の生活道路が人々に安らぎを与えている。
散策の途中、色んな話題に花が咲く。孫の話、ロシアによるウクライナ侵攻、政治、経済あらゆる話題が飛び交う。

何かの話題で、「うろんころんする」とSさんが発された。因みにSさんは山口県出身である。「うろんころん」は、てっきり熊本弁であると私は思っていた。
「うろんころん」は、案外標準語かもしれない。帰って、肥後弁辞典で調べると、載っていない。菊池弁辞典で調べても項目がない。広辞苑で調べても同じである。

参考にスマホで調べてみた。載っているでないか!!正真正銘の熊本弁である。「早く着いたのでその辺で、うろんころん、しときなっせ」と、使うと解説にある。
わいわいがやがやで歩いていると、忘れていた馬本弁を他県出身の人から聞かされた。会話するもんだ。[昔は57軒あったが、今は36軒に減ってしもうた」。地元の古老が寂しげに話してくれた。