例年になく春の訪れが早い。タケノ子は早く芽を出し、サクラは10日以上も早く咲いた。もたもたしていたら季節が素通りしてしまう。
暖冬で、全ての植物が早く輝き始めた。毎年行っているタラの芽も、この分ではトウがたって食い物にならない。山菜は時期を逃したら、また来年になりかねないのである。
山友と、昨年より10日早めて秘密の場所に行くことにした。タラの芽、やまウドの芽は貴重で、高級食材である。採れるる場所は誰にも明かさない。
宮崎との県境にあるが、現地に行ってまだ早かったら、苦労も水の泡である。不安を抱えての出発であった。
一年ぶりに秘密の場所へ行くのに道に迷わず到着した。タラの芽は深い森の中で神々しく輝いていた。「やった」と思わず声が出た。
自然の恵みののタラの芽は、夕食分だけ頂き帰途についた。今夜のおかずは天ぷらで美味しく感謝しながら頂いた。