旅立ちの季節

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  旅立ちの季節である。3月は卒業式、4月は入学式、どちらも旅立ちの儀式であると私は考える。昨年、入学、卒業式はコロナ渦で中止を余儀なくされた。 
 一生思い出に残るこれらの儀式が、体験できなかった世代の学生、生徒はは貴重な機会を体験できなかったことは、同情に値する。
 今年はコロナ渦での生活が、定着したことで中止することはなくなった。その上、昨年出来なかった入学式を繰り下げて行う学校が現れている。素晴らしい英断である。
 入学式が中止になって、入学式の重要さが再認識されたのではなかろうか。今年の早稲田大学の入学式に作家の村上春樹さんが祝辞を述べた。
 祝辞の中で私の琴線に触れることがたくさんあったが、その中の一つに、「小説はほとんど社会のためにならないが、小説がないと社会は健やかに進まない」との祝辞には感銘を受けた。
 役に立たない、一見価値がない事に、真実があることを述べたのであろう。人の価値は効率ばかりでは測れない。ゆとりのある生活を目指すべきであると、受け取った。