棋聖戦のタイトル戦がアベマテレビで放映された。高校生挑戦者藤井聡太君とタイトル保持者渡辺明さんの一戦である。
アベナテレビを終日観ていた。史上最年少で将棋のタイトルを獲得できるかの一大決戦の日である。
こんな歴史的一大決戦に立ち会えることはそうザラにはない。しかし将棋の一手一手は想像絶する如くスローなのである。
最初から勝負がつくまで立ち会うことは並みの忍耐では途中で諦めることになる。映像はさしずめ静止画像を眺めているに等しいのである。
持ち時間は双方４時間ずつ、それも昼休みを挟んでの対局である。合計、昼休み挟んで９時間テレビの前で座り続けた。
歴史的一瞬に立ち会うことは、忍耐と根性が必要になる。テレビを見るのに、心構えをして臨んだことは最近記憶にない。
新しい史上最年少のタイトル獲得を期待していたが、敢闘むなしく敗れ去った。
歴史的一瞬に立ち会えなかったが、王手がかかっていることには変わりない。
