働き方改革

 団塊の世代は猛烈に働くことを強制されていた。働いて働いて、仕事で倒れてもそれは本望であるとの感覚であった。

 会社の命令であれば、休みなく働くことは当たり前であったのだ。自分の、家庭での楽しみは後で、其のことで、家族が犠牲になったなど思いも至らなかったのだ。

 私は労働関係の法律を学んでいたが、本で学んだことと現実の隔たりに大きな失望を抱いていた。現状を代えたいと組合活動にのめりこんだこともあったが、何も変わりは至らなしなかった。

 我々の運動では変わらなかった環境が、社会の大きな波は改善の道を歩き始めていたのだった。働き方改革は昨日今日で生まれたのではないのである。

 有給休暇は消化しろ、管理職は率先して休め、団塊世代には憧れであった、週休二日制は定着している。

 これ以上の労働環境の改革はないだろうと思っていたが、これでもまだまだ改革半ばだと言う。世の中は労働者に優しい社会に向かっている。これは私の実現したい社会に向かいつつある。

f:id:sin0501:20190607204612j:plain