年の瀬

 槇の剪定は厄介だ。新築祝いに実家の兄貴から槇をプレゼントしてもらった。移植した時50年ぐらいたってたらしいから90年ぐらいの古木になっている。
90年経った槇だが、植えた時とあまり変わらない。成長が遅いのか、それとも、毎年剪定するので成長をあきらめたのか、槇に聞いてみないと何とも言えない。

 若い時は簡単に剪定していたが、最近は恐ろしくて、植木屋さんのお世話になろうかと迷っている。今年の5月剪定作業中脚立から転落してしまった。落ちた瞬間ショックであった。
脚立から落ちるなんて、考えられないことだ。注意力散漫、足腰もかなり弱ってきて踏ん張りがきかないのだ。高い場所は用心に用心をしなければ、若い時のようにはいかない。

 庭木には槇は恰好がよい。手入れ次第では見事な庭木に変身する。残念だが一番恰好の良い先端部分をバッサリ切り落とした。しかし自分の命には代えれられない。
庭木の剪定はゆとりをもって済ませていれば、年の瀬になって慌てることはない。気ぜわしい年の瀬に危険が伴う作業は無謀である。