兄貴が介護老人ホームに入所して、2年になる。義姉、兄貴の伴侶が亡くなって、3年になる。2人の子供は独立して、一人暮らしが始まった。
ところが、半年後に3度目の脳梗塞を発症して、体の自由が利かなくなり車いすの生活を余儀なくなされている。言葉は出ないし、全て介護福祉士の手を借りなければ何一つ出来ない。
脳細胞が壊れているので、こちらからの働きかけが分かるのか、わからないのか釈然としない。実家を継いで頑張っていたのに哀れである。
私が育った集落は、9軒あった。当時は、集落の伝統行事や祭りは賑やかに催されていた。今も懐かしく想い出される。
今はどうだろうか?9軒あった集落が半減し、留守の実家も加えて4軒にまでになった。ところが、自宅裏の崖から、除草作業中滑落して、一人暮らしの集落住民が亡くなってしまった。
集落は実質2軒になってしまった。これでは村社会の崩壊である。衝撃はそればかりでない。遺体が発見されるまで2日要したことだ。