知の巨人逝く


知の巨人、渡辺京二さんが92歳の生涯を閉じられた。熊日、金曜版に「小さきものの近代」、90回目の連載を12月16日に掲載されたばかりだ。
娘さんによると、死の前日まで原稿を書いていた、作家として本望で、本当に幸せだったでしょう」と涙ながら述べている。

渡辺さんは三島由紀夫の研究家として知られている。三島由紀夫とのエピソードは、世間を揺るがす問題、仔細は省くが、当時話題になった。
渡辺さんの作品あ読んだことなく、三島さんとのエピソード位で、その程度の渡辺さんの知識であった。

熊日でたまに渡辺さんの評論を目にしていたが、3年前から、熊日一面ぶち抜き、「小さきものの近代」を、連載始められてからその博識ぶりに舌をまいた。
西郷隆盛が、大久保利通が、大隈重信板垣退助江藤新平、、、明維新の巨星に次ぎ次ぎ息を吹き込んで目の前に現す。見事である。

教科書で教えてくれない、明治維新前後の様子を生き生き描いてくれる。連載の途中で天国に旅立たれたが、近代の日本をもっと渡辺さんに教わりたかった。