鍋の季節

せんぶり

朝晩めっきり冷え込んできた。朝刊取りに外に出ると雲一つない良い天衣である。こんな日本晴れの時、室内でのんびりマージャンしている場合でないが。
全国旅行支援が始まったばかり、富士山登山道でバスが横転して重傷者、死人迄出た。行楽シーズンの出鼻をくじかれた。室内がやはり安全か。

先日、冠ガ岳に登つたが、疲労困憊、何にもする気力がわかない。夕食の準備、メニューが浮かばない。
「そうだ!鍋にしよう」。「豚しゃぶにしよう」。野菜はとれるし、タンパク質、栄養のバランスも申し分ない。簡単である。

それにしても、一人鍋とは、侘しいし、惨めで美味しくない。わいわいがやがやで鍋は囲むから、楽しい。帰り道、道の駅に立ち寄り、材料を仕入れ、田舎豆腐も忘れなかった。
山友を誘って、鍋を囲んだ。疲れた体に、豚しゃぶはどれだけでも胃が受け入れてくれる。やさい、田舎豆腐、味が沁みて美味しい。鍋の季節になった。