お盆

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  一昨日からの雨は激しさを増すばかりで、土砂災害、大雨洪水警報が出ずっぱりである。里帰りして、無人の実家で甥っ子と酒を酌み交わす約束は反古になってしまった。 
 残念であるが、自然災害には勝てない。一緒に暮らし、天国に召された祖父母、父母、兄嫁が首を長くして待っているだろうが仕方ない。
 お盆、帰省が叶わない。母から、「日ごろの行ないが悪いから」と一喝されることは判り切っている。母は一人娘で、思ったことはずばずば口にするさっぱりした性格である。父は入り婿である。父は母の尻についく、大人しい性格であった。
 何時もニコニコして、優しい性格の父はもどかしく、威厳を持って欲しいと批判的に観ていた。母は頼もしく思っていたが、「自分こそが一番正しい」と、私とぶつかることが多かった。
 祖父は私が小1の時亡くなった。厳格な性格で、日露戦争で「九死に一生を得た」と、得意げに話していた。口やかましい祖父には、父のような自己主張しない聞き役がいたからうまくいっていたのだろう。
 空を見上げると、懐かしい想い出が飛沫をあげて降ってくる。