冷やしそうめん

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 久し振りに東の空に太陽が顔を出した。大急ぎで洗濯機を回し、窓をあけて
空気の入れ替えをした。晴れたと言っても、何時、降り出すかもしれない。
 二階のタンスの中を覗くと、ジャンパーにうっすらカビが浮き出ていた。早いうちに
気が付いてラッキーである。山友Tさんに処置方法を尋ね、丁寧に手洗いを施した。
 晴れ間が覗いたはいいが、猛烈な蒸し暑さが襲ってきた。外回りの掃除が終わる頃
には、全身汗びっしょりになった。
 シャワーを浴びながら、こんな時はキンキンに冷えたビール、それに冷やしそうめん
があれば最高である。迷わずそうめんのお湯を沸かした。
 それでも、昼間からビールは気が引ける。誰に遠慮も要らないはずだが、長年の勤勉
な性格が災いして、小原小助さんになり損ねた。
 そうめんをお椀に注ぎ、氷を入れ、庭のキュウリ、トマトを刻んで一気に呑みこんだ。
ビールでは無かったけれど、のど越しでそうめんは味わうものだと思っている。