秋眠暁を覚えず

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 「春眠暁を覚えず」が、慣用句であろう。しかし今の私には「秋眠暁を覚えず」がぴったりである。眠れないで睡眠剤を服用していた頃が嘘のようである。
 独り身になって、眠れない夜が続いた。夜寝れなくても、「昼間寝れればいいや」と軽く考えていた。ところがよる中々寝付けないと、夜の長さがとてつもなく長い。
 長い時間、布団の中でまんじりもせずいると、目は冴え、たわいもない事が次から次へと浮かんでくる。これは衛生上体に堪える。精神的に参ってしまう。
 かかりつけ医師に相談して睡眠剤を調剤してもらった。最初は効き目があったが、その内慣れてしまい元の木阿弥になった。
 寝れない夜が続いて、「眠れない原因を考える」と、「考えない」との結論に達したのである。単純明解なことである。
 もう良く寝れるようになって一年以上になる。睡眠剤に頼らず、医師に頼らず、気持ちの持ちようで眠れるようになった。食欲も出てきた。万々歳である。