「長期間取引のない預金があります」と、銀行から通知があった。連れ合いが亡くなって、全ての銀行の取引を把握していたつもりだが、漏れがあったようである。
長期間取引のない銀行預金があるとの通知は寝耳に水であるが、まさか銀行がこのようなサービスがあるとは思いもよらなかった。
睡眠預金は、そのままにしていると、国の予算に繰り入れられと承知している。折角自分で稼いだのに、知らぬとは言え、勿体ないことである。
それにしても、通帳も、登録している印鑑もわからないため、複雑な手続きをしなければ我がものにはならない。
自分のよきんを降ろすのに面倒な手続きをしないとは文句ひとつも言いたくなる。3時間も待たされ、ようやく手続きが終わり完了した。
もとをただせば、私の管理不行き届きでが原因である。もしも銀行から通知がなければ、預金は国に没収されるところであった。
もともと私の預金だが、棚から牡丹餅の感がする。得した気分になる。