きのこの炊き込みごはん

子供時代私の好きな食べ物を三つ挙げろと言うなら、とろろ汁、塩サバ、カレーである。今思えば素朴な家庭料理である。
東京で自炊生活をした時は、ラーメン、アンパン、学食のB定食40円、インスタントラーメンを一週間続けた事もある酷いものであった。

今は独り身でも、スーパーに行けば材料はより取り見取り、友達をレストランに誘い金さえ払えば、あらゆる国の料理が口に入る。
豪華な料理であっても、心から美味しいと感じるとはかぎらない。美味しいと思える食事の機会が少なくなった。一人で食事することが多くなったせいかも知れない。

先日、料理教室でこしらえた、「キノコの炊き込みごはん」は絶品な美味しさだった。久しぶりに食後の満足感が得られた。
家で再現したいと思ったが、レシピを教室忘れた。うら覚えで作っては、ほんらいの味には届かない。其のことを聞いたTさんが態々レシピを持参してくれた。有難い。私が作る炊き込みごはんは、親切の隠し味が効くこと間違いなし!!