文月

全国的に猛暑が続く。今日から7月、県内は38℃の予報が出ている。体温より暑い気候は体力を否応なしに奪っていく。
月が替わると頑張ろうと意欲が飽いてくる。万遍だらりと過ごす訳にはいかないように世間は上手くできている。

黙つていても汗が吹き出してくる7月を、「文月」と何故呼ばれているのだろう。読書の秋、9月、10月、11月が相応しい気もするが?
むかし人の風流さ、言葉の深みが、文月に現れている。短冊に自分の想いを託したり、天の川に祈っていたのである。文月とは何といいネーミングだろう。

文学的には、天の川の星が降ってきたり、地球が太陽の周りを回っていると信じていた、昔の方が想像力が豊かであっただろう。
7月を、文月と名付けた先人に頭が下がる。因みに8月は葉月と呼ばれている。忙しい現代を生きているとついつい生活に流される。