社会人になったばかりの私は、55歳になったら仕事を辞め、悠々自適の生活を送りたいと本気で思っていた。当時の定年は55歳であった。老成した夢のない青年であった。
東京ではどんなにサラリーマンで頑張っても一登建のマイホームも持てないと思い都落ちした。堅実な暮らしの地方を選んだのである。
そんな私は、行き当たりばったりの旅が好きである。海のものとも、山のものともわからない独立の道に舵を切った。
一家を構え、どうにかこにか、無事暮らしてきて現在に至っている。家を建て、少し遅れたが、60歳で仕事を辞め、最初の志を貫くことが出来た。
昨日、古代の歴史のイベントの勉強会に参加した。それぞれ人生を歩いてきた大勢の高齢者、歴史を勉強しようとするの姿を、自分に投影した。微笑ましくあり、「御苦労様」!!
私の人生が良かったのか悪かったのか、今後10年に罹っている。若い時3~40年後を見据えて頑張って来たが、これから10年後。ただぼっと過ごす訳にはいかない。