深夜に友人から電話がかかってきた。我々の世代は、対面形式のテレビ電話など使いこなせない。相変わらずアナログで間に合わせている。お互いの老醜は観たくもない。
友人が孫の事でしきりにこぼし始めた。コロナウイルス感染拡大が続く中、分散授業、オンラインを活用した授業を行っている。
コロナ感染を防ぐためには、家庭にいながら受けられる、オンライン授業が最適である。しかし、対面とは言っても画面を通じてである。臨時休校よりましであるが？
友人は、「オンライン授業なるものは授業に値しない」と憤慨している。「我々の時代はよかったなー」と、お互い通じ合うものがあったが、時代が悪い。
可愛いい孫の事を思って嘆いている。ITを駆使した授業では、友達は出来ないし対話も出来ない。人間性が養われるだろうか？友人の心配も電話聞きながら頷くばかりである。
これからの若者がどう育っていくのか不安一杯であるが、我々の世代は温かい関係を続けていくことを確認し合った。
