亡き友を偲ぶ

f:id:sin0501:20210727161735j:plain

f:id:sin0501:20210727161917j:plain

 山都の友を誘い二人で、5月に亡くなったI君の弔問に行って来た。葬儀に参列したかったが、コロナ禍でかなわなかった。直ぐにでも弔問に行きたかったが、感染は広がり今日になった。
 奥さんの話によると、「5年前肺にがんが見つかり、肺の3分の一を切除し、経過が順調で普通の生活に戻りました」。
 「昨年末、体の不調を訴え受診したら、すい臓に癌、肝臓に転移して手の施しようもなくなっていました」。東京の国立がんセンターに行くことを薦めたが、センターに行くことも、抗がん剤治療も望まなかったらしい。
 余命いくばくかを知らされ、天命に逆らうことを虚しく映ったのではと想像する。癌と解ったら偽りなく本人に告知する。残り僅かな命を精一杯生きて欲しい配慮である。
 奥さんの涙交じりの話に、もらい泣きしてしまった。遺影のはじける笑顔、まだまだ生きたかったはずである。残念である。
 親しき友が亡くなると寂しくなる。人間は何時かは天国に召されるが、I君のように堂々と自分の命の始末をつけれるだろうか?