野球部物語 16

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アジサイ
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キスゲハナ

 野球が実力がついて、上手くなるのは、秋、冬の練習をコツコツ努力することだ。私は主力の3人が辞めた後、気が抜けて熱が入らなくなった。
 監督が、見かねて単身赴任先の自宅に招いてくれた。毎日暗くなるまで練習していた私には渡りに船であった。
 自炊しておられた監督、自ら料理して,夜には野球全般のことを説いてくれた。私には監督の一言一言が体に沁みるように請けいれることが出来た。
 野球の技術、作戦面、学習の指導を一対一で学べたことは、本当に有り難いことで、素晴らしい先生であった。
 寝食を共にする事は新鮮な驚きであった。しつけ、作法をは懇切丁寧に指導され、たまには厳しく指摘された。
 野球部が強くなるには、部員の努力、監督、陰で支える父兄の協力があってのことである。技量が未熟で、部員のまとまりが欠けている現状では勝利はおぼつかない。焦りまくっていたが、中学生の私には荷が重すぎた。