野球部物語 5

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 部活動に頑張ったのは、唯一、中学時代の野球部であった。高校、大学、ノンポリの自堕落な生活を送っていた。
 厳しい練習に明け暮れた中学時代の野球部の事が、高齢になって懐かしく思い出される。苦い思い出、ちょっぴり恥ずかしい、顔が赤らむエピソードもある。
 愛林野球、熊延沿線野球、等々、全て一回戦敗退。監督の情熱が空回りして、熱血指導はグランドから消えて行った。
 夏休み、恒例の野球部合宿。先頭に立って指示したり指導していた監督は、生徒の自主性に任せ、熱意は失せてしまったようだった。
 米、味噌醤油、野菜、部員が持ち寄り、自分達で調理するのが決まりである。体育館で雑魚寝し、朝から晩まで練習漬けである。
 しかし、レギュラーに選ばれ、合宿はやる気が出て楽しいものであった。夜は肝試し、大声で歌う、全てが初めての経験で、監督が関らなくなって自由が謳歌出来た。
 つづく