巣ごもり

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 本来私は出不精だ。本来私は天邪鬼だ。お客様相手の仕事をしていたから、相手に合わす術はここ心得てていたので、問題を起こすことなく平穏に暮らして来た。
 これだけ言われているのに、北海道を巡りたい、東京の博物、美術探訪に出掛けたいと本気で思ったり空想している。
 権力による、飲食に出るな、県をまたぐ旅行は控えなさいと指示されるのが天邪鬼の性格に火をつける。駄目だと言われると反抗したくなる。出掛けたくなる。
 無自覚にコロナ菌をまき散らす、ルーをル無視して公序良俗を乱しても、お上のお説教に逆らいたい自分がいる。
 そうは言いつつも、元来の私から脱却できない私がいる。ぶらり旅行も映画や飲食にも想像するだけで、もう何日も巣ごもりしている。
 私の信念は怪しいものである。心では一本筋が通っていると思っていても、何時も妥協してしまう。平穏無事が一番だと思っている。