旅のつばくろー沢木耕太郎

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  沢木耕太郎著「旅のつばくろ」、机の上に何カ月置いていただろうか。30~40ページ読んでそのままにしていた。
 目を悪くして、活字を追うのがしづらくなった。読む気力が薄れてきた。読めない原因を目のせいにしたり、高齢にするのは、言い訳に過ぎない。
 読もうと気力を取り戻せばまだまだ読書力は衰えてはいないと自分に云い聞かせている。読書にこんな大袈裟な理屈をつけるのは情けないが、これが今の私の現実である。
 作家の中で一番心酔しているのは、沢木耕太郎さんである。ほとんどの作品は収蔵していて、買ったその日には読みあげてきた。
 好きな作家の作品は、兎に角、理屈抜きに面白いのである。面白いから日を開けづ直ぐ読み上げてしまうのである。
 ところが、211ページの、「旅のつばくろ」は前へ進めなかった。すぐ読める、簡単に読めると慢心していた。情熱が薄まったのか。沢木作品は情熱の塊だ!!