喜びも悲しみも

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  日曜の午後、何時もの通り無事一日が終えようとしていた。早目に風呂に入り、夕食を食べくつろ子ながら、NHKの大河ドラマを観、床に就くのが何時ものパターンである。
 ところが、風呂の準備をしていると、来客のしらせのチャイムが鳴った。今頃誰が訪ねてくるかなーと訝しながら玄関のドアを開けると甥っ子が彼女を連れて現れた。
 甥っ子は、近所に住んでいるせいもあって、小さい頃から子育てに参加していた。共稼ぎの両親に替わって、幼稚園の送迎、病気の時の看病、手伝いや見守りをしてきた。
 「おじちゃん、今日結婚届けを出して来ました」と、結婚の報告に来てくれたのである。結婚式は来年の5月に挙げるから宜しくとの事であった。
 甲斐甲斐しく世話をしたのは亡き連れ合いで、きっと喜んでくれているはずである。二人で仏壇の前で手を合わせている姿は微笑ましくもあった。 
 目出度い結婚の報告がある一方で、家族が世話になった慈恵病院の蓮田理事長が84歳でなくなった。慈愛に満ちた眼差しの優しい院長であった。冥福を祈ります。