実家へ

f:id:sin0501:20201014110656j:plain


f:id:sin0501:20201014110604j:plain

  実家を守っている兄貴が病気で入院している。跡取りの甥っ子に中々会うことが出来ない。実家の近くにインターが出来て、行こうと思えば30分で到達する。
 便利になったが、甥っ子の仕事の都合もあるのでお盆も帰省しなかった。父母、先祖も眠っていると言うのに不孝者である。
 気になっていたところに甥っ子から連絡があった。植木や雑草が伸び放題、手伝って欲しいとの電話だ。一にも二もなく引き受けた。
 高速は自信がなく、旧道をのんびり行くことにした。朝の強い高齢者は、家主の甥っ子より早く着いて、作業を始めた。
 あまりの荒れ放題の庭を見てうんざりしたが、作業を始めない限り終わりはないと、気分を引き締めた。荒れ放題は作業のやりがいはすぐ形に現れた。
 綺麗になっていく庭を見やりながら、先祖もきっと喜んでいるだろうと作業に精が出た。甥っ子と2人になると作業ははかどり、見違えるように綺麗になった。
 暇な私は、これから先祖に会いに行きます。もうすぐ私も先祖のそばに行きます。