十五夜

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  雲一つない夜空は、満月の十五夜を十分満喫することが出来る。夜空の満月は、宇宙の神秘の世界に誘い込むのに相応しい。
 古代から、月を見て宇宙の広大さに、夢を広げていたはずである。月に交わる物語は古代から延々と語り継がれている。
 アメリカが、宇宙開発で、月の表面に降り立った。月はお伽の世界から現実の世界へと引き下ろしたのである。月面でウサギが餅つきのおとぎ話でなくなった。
 月は、人類や動植物が住めるところでなく、また、御伽話や、神話はでたらめとまでは言わないが、夢は萎んでしまった。月は資源の開発、獲得競争の場になっている。
 個人的には、月は古代人が崇拝してきたように、神秘的なままであって欲しい。月で餅つきがあったり、かぐや姫が舞い降りてくる夢の世界であって欲しいと思っている。
 ススキや団子を月にお供えして、風流を実感したいと実行した。心地よい夜風を背に受けながら、古代人に近づけたかはおこがましいが、日本酒で盃を傾けた。