ぐっすり寝込んでしまった。暑くもなく、寒くもなく一年中で最も暮らしやすい季節になった。あまりにも気持ちよい眠りでラジオ体操も出来ずじまいであった。
勤めに出る訳でもないし、何か約束がある訳でもない。眠たいだけ寝ても困ることは何もない。だからと言って、ぐうたらな生活をしている訳ではない。
友人から、「決まりきった生活をするより、力を抜いて自由気ままな生活をした方が
気分が楽になる」とアドバイスしてくれた。
そうだ、今まで一生懸命何事も真剣に取り組んできた。それで成果は有ったか無かったかは、譲るとして、頑張ってきたことは確かである。
もう、人生の仕上げに入っている。力を抜いて生きていいはずである。たまには、朝から酒を飲んだり、一日中寝ていたり、思うがままに生きていっても、文句言われる筋合いはないのである。
そう考えると、生きていて楽しいことばかりに思える。世間を儚んで天国に慌てて行くことはない。