背比べ

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  小学生のころ、地区の旅行で潮干狩りや、海水浴に行く機会があった。御船を通り過ぎる頃、山並みが丸みを帯びた飯田山が東の方に、とんがった金峰山が西に姿を現す。。
 バスガイドは決まって背比べ、昔の民話を延々と披露する。以前に記聞きましたよと呟いてもお構いなし。背比べの民話を何回聞いただろうか。背比べの民話を知らない者はいない。
 飯田山と金峰山のことについて、知人の息子、K記者がレポートしている。K記者は政治部にいたが、最近、植物、立田山、熊本の自然を記事にしている。
 我々が本気で信じていた、飯田さんと金峰山の背比べの民話を紹介してくれるのは何かの縁である。自然界のロマンは今の小中学生にゆとりを与えてくれる。
 背比べをするとき、両山に樋をかけ、水が流れた方が低い。金峰山のサルが流れて来たので、持ち上げ、飯田さんの方に流れて行った。その証拠に飯田さんの頂上にはその時出来た池がある。私たちが知っている民話はこんなくだりであるが、K記者は新しい説の民話を掘り起こしている。