料理は女の仕事だと思い込んでいた。男女平等を叫んでいた若い時代でも、台所まで心は至っていなかった。
それでいて、戦後民主主義を気取っていたのは、今振りかえってみると笑止千万である。これが自由闘士の実態である。
空虚な議論だけでは、世の中は渡れないのは明白であるが、当たり前のことをわからないで天下国家を論じてきたのである。
基本的な生活が出来ないで、何が天下国家であるのか、当時を思い出すと顔から火の出る思いである。
得意料理と呼べるものが最近できた。Tさんから教わった料理で、手羽先マーマレード煮である。簡単でこれは旨い、美味い、一度食べたら病みつきになる。